ついについに、2台目の自転車を購入しました!
1ヶ月ほど乗ってみたので、アルミからカーボン、105からUltegraへのグレードアップを経て、購入経緯や乗り心地、1台目との違いなどをお伝えしたいと思います。
この記事の目次
新車購入の理由
実は去年までは全然新車を購入するつもりはありませんでした。アルミのエントリーモデルだけどまだまだ乗れるし、速くはないけど山も登れるし、長距離も苦ではないし。
と、思っていたのですが、ふと考えてみると今年の夏で4年。4年は結構経つなぁと。
もちろん4年以上乗り続ける方も多く居ますが、登りで減速してしまう悔しさや、漕ぎ出しを楽にしたいという気持ちも出てきて、購入を進める事にしました。
と言い訳がましく語ってみましたが、購入の一番の決め手は一目惚れ。
私はSPECIALIZEDブランドが好きなので、買うなら次も同じSPECIALIZED!と毎年新しく出るモデルをチェックしていたのですが、なかなか気に入るものがなく見送っていました。
しかし店頭や試乗会に出ていなかったカラーリングをオンラインカタログで見つけて、どうしようもなく惚れてしまったのです!実物は見ていないものの、グレード的にも丁度いいので決めてしまいました。
今の自分に合ってるフレーム・グレード
私が購入したのはSPECIALIZED Amira Comp。Amiraは女性版Tarmacに当たるレース向けモデルです。
カラーリングに惚れたのが決め手ですが、モデルとしても2台目に丁度いいものでした。
1台目に乗っていたのはSPECIALIZEDの女性モデルの中でもエントリー向けのDolce Sports。ランクを上げると人気のRubyも候補に上がりますが、ロングライド向けでDolceの延長線上の位置付けなので、2台目に購入するならレース向けモデルのAmiraが丁度良かったのです。
Amira CompのコンポはUltegra。Di2やディスクブレーキは付いていませんが、メンテが不安なのでむしろ付いていなくても…という私にはピッタリでした。金銭的にもこれ以上は厳しかったです(笑)
これまで3年半ほど自転車を楽しんできて、自分がどういう乗り方をしたいのか、どういう自転車が欲しいのかが見えてきて、自然と選べた1台でした。
レース向けモデルって?
先程からレース向けモデルと連呼していますが、レース思考の乗り方をしている訳でもゴリゴリに速いわけでもありません!
平坦の方が好きではありますが、ロングライド向けは1台目で十分だったというのが大きいです。
ただ、目的の違いはフレームを見ると納得。エンデュランスモデルのRubyやDolceにはZeltsという振動を軽減させるパーツがついていて、フォークとシートステーはたわみのある形。振動軽減と乗り心地を重視したフレームです。
対してAmiraのフォークとシートステーは真っ直ぐと伸びています。オールラウンド向けではありますが、トップチューブのハンドル側がかなり太くなっていて、飛行機の翼のように空力を上げてくれそうなフォルム。
体をぐっとまるめて前傾姿勢が取れるようにDolceよりも10mm-15mmトップチューブが短い作りになっているのも特徴です。
ジオメトリーの違いを聞くと心配事が一つ。
”レースモデルって50kmくらいが限界?100km走ったら疲れちゃったりするの?”
店員さんに聞いてみると、
―Rubyのロングライドって300km以上を想定されてるんです。一般的なロングライドならAmiraでも十分走れますよ。
なるほど(笑)私のような趣味でちょこっと走る程度の人には心配無用でした。
Amira実物を見て
注文時期は3月。この時期は暖かくなって乗り始める人が多いので、購入したお店でも注文が多く組み立てまでに少し時間がかかりました。
ようやく組み上げてもらって取りに行くと、お店の中で一際妖艶な輝きを放っているAmiraちゃんが!!
カタログ写真だとマットブラックにネイビーに見えるのですが、実はネイビーではなくてカメレオンパープルという色です。
いわゆるマジョーラカラーで、見る角度によってブルーからパープルへと変化します。艶があって近くで見るとラメが入ったようにキラキラと輝いていて、カタログで見るよりも存在感のある見た目!
ちなみに上位モデルではカメレオンパープルがベース色として大胆に使われているモデルもあって、こちらもかなりカッコいいです。
乗り心地
初のカーボン、今までと違う作りのフレームに不安がありましたが、跨がって見ると、なんだかすごくしっくり来る!!
乗り比べはあまりしたことがないのでなんとなくな感想ですが、フレームの形状が身体にしっかり合っているような気がしました!
漕ぎ出してみると、ペダルの軽さに笑いが溢れそう。漕ぎ出しの重さはかなり軽減されて、進む進む。ペダルを踏むと誰かに背中を押されるような感覚さえあります。
言葉では言い表せないけどとにかく楽しい!
スピードが乗ってくるとかなり楽に漕ぎ続けられるようになったのも分かります。
また、軽くなった分自転車の扱いがすごくらくになって、メンテナンスや室内での扱いもストレスが少なくなりました。
さて、不安だった乗り心地の良さですが、衝撃吸収性の良いアルミエントリーモデルに比べるとやはり違いがかなりありました。
車道から歩道へ入る時のような大きめの段差では、あれ?意外と衝撃が少ない?1台目よりもむしろ楽になったのでは?
と思ったのですが、油断している時に道路のひび割れなどに突っ込むと、頭部まで衝撃が走り危ないです。
また、細かい振動は手にビリビリと伝わってくるので、舗装の荒いアスファルトは苦手。酷いところでは手を触れているだけでも痺れそうでした。
ロングライドでは脚や身体よりも肘に疲れが来てしまいます。
ただ、衝撃吸収でスピードを犠牲にしないので、路面が悪くてもスピードが落ちにくくなったように感じます。
直進安定性
地味な変化ではありますが、意外と大きな違いかもしれないのが直進安定性。
以前は自転車を押して歩く時にバランスが取りづらくて片手で押すとぐらついていたのですが、新しい自転車はステムを持ってすいすい押せるようになりました。
他の人がすいすい押しているのを見て腕の力や身長の差かと思っていたのですが、バイクの差があったんですね(笑)
試しに両手離しの練習をしてみてもバランスが取りやすくなった気がします。
また、硬さが出たことでペダルに力を入れた時にもブレずに踏み込めるようになりました。
乗り比べてみると、Dolceは走行中にハンドルを動かすことができますが、Amiraは硬くてガチガチな感じ。今までは気にしていませんでしたが、Amiraに乗った後にDolceに乗ると、ぐらぐらしているような不安感がありました。
この差が大きく出るのがカーブの時。
Dolceの時にはハンドルを切って曲がれましたが、Amiraではバイクのように体重移動で曲がらないとうまく曲がれません。特に下りではスピードが出るのでしっかり体重移動でコントロールする必要があります。初心者の時には体重移動など考えず無理にハンドルを切っていたので、その頃はハンドルの柔らかさがないと事故を起こしていたかも。
Ultegraの実力に感動
1台目はSoraから途中で105に載せ替え、2台目はUltegraと3種のコンポを試しましたが、Soraから105はそこまで変化は感じられなかったものの、Ultegraは段違いでした。。
特にブレーキの制動力。
今まではブレーキをかけるのにかなり握力が必要だったためブレーキの遊びを多めに作り、力を入れて握れるところからブレーキがかけ始められるようにセッティングしていました。
最初は同じように遊びを作ったのですが、実際乗って見ると予想以上に止るので下りが怖くなり遊びは減らしてしまいました。
これはかなり感動もの。ブレーキレバーの初期位置の調整もできるので、握力のない女性にはアルテのブレーキ周りはオススメです。
納車時にはグローブ無しで受け取ったのですが、ハンドルもかなり握りやすくて柔らかく、グリップもいい感じ。STIレバーの波打ちも手にフィットして掴みやすい。
何よりブルーがかったグレーとガンメタリックがカッコいいですよね!
坂は登れるのか?
Amira Compは28Tのスプロケが初期装備されています。
車体重量もペダリングも軽くなったものの、Dolceの時は32Tのギアが付いていたので坂道は不安。
しかも諸事情で最初は25Tのスプロケがついていました。かなり不安です(笑)
ちょうどハルヒルの試走コースに行く機会があったので登ってみました。
榛名山さんのハルヒルコースは、最大斜度14%と言われてますが、実走値だともっとキツい斜度が出ていました。
10%超えの箇所も多々あり、なかなか走りごたえのあるコース。
いざ登ってみると、坂道でもぐいぐいと進むー!以前のアルミの時は1番軽いギアで苦しみに耐えながら少しずつ進んでいました。自分の筋力で自転車を引っ張り上げる感じ。
それがカーボンだと、ペダルを回すと自転車が身体を押してくれる感じです!少しギアを重くしてもぐんぐん進んでいける!ギアが小さくなっても以前より楽に坂が登れました!
しかし25Tは流石に辛く、あと一枚欲しいと何度思ったことか(笑)
ちなみにカーボンを味わった後にアルミでヒルクライムしてみると、感覚があまりに違って全然登れませんでした。ペダルの重さに対して進める距離が全然違うー!
アルミなら32Tまで必要だったし、カーボンは28Tで十分だと実感できました。
最初からカーボンを買っておけば良かった?
こればっかりはなんとも言えないのですが、私がいきなりカーボンを買っていたら、輪行で凹ませてしまったり傷を付けたりしていたと思います。正しいフォームが取れずに身体に負担をかけて、たくさん乗れなかったかもしれません。ダウンヒルのカーブがうまく曲がれず事故を起こしていた可能性も…。
なので、私自身はアルミから入った事に後悔はして居ませんし、アルミはポタリング用としてこれからも乗るつもりです。
かといって初心者はカーボンを買うなとも思いません。カーボンにするならエンデュランスモデルを選んだ方がいいとは思いますが。
力がなくても進む楽しさはありますし、輪行も丁寧に行えば軽い分扱い易いです。坂道の苦労もかなり軽減します。
どちらも一長一短なので、結局は悩むより見た目で選ぶのが一番かもしれませんね(笑)