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この世の果てで雪の回廊を見る!蔵王エコーラインに挑む女子旅3日間!

GW前半、平成最後の旅行に選んだのは蔵王!
直前まで行き先に悩んでいたのですが、新幹線の停車駅である山形・岩手からアクセス良く、宿も空きがあり旅の計画が立てやすかったのです。

今回は特に細かく予定を立てず行き当たりばったりの女二人旅をしてきました!

1日目 山形観光

1日目は9時頃に山形到着。出発が朝早かったので眠すぎる。
この日は翌日に備えて山形市内をのんびり観光です。

まずは霞城公園でお花見。芝生でお昼寝したい気持ちを抑え、満開の枝垂れ桜をみてきました!

満開すぎて浮かれております

今まで見た中で1番キレイな桜かもしれない!

霞城公園では観光案内所が設営されていたので、マップをもらって次の目的地を探します。

小腹が空いたのでどら焼きの名店栄玉堂であんみつに舌鼓。
さっぱりだけど香り豊かで美味しいあんこ!!茹でたてぷるぷるの白玉も美味しい!

栄玉堂の白玉あんみつ

至福のひととき

どら焼きはお持ち帰りして後ほど楽しみました。

栄玉堂のどら焼き

あんも皮も美味しかった

お次は旧県庁・県会議事堂の文翔館を観光。大正時代に作られた豪華な装飾の建物が無料で拝観できます。
お庭には春の花が綺麗に咲いていました。

レンガ造りの建物

ビンディングの人にはスリッパを貸してくれるので観光しやすかったです。

装飾が豪華!

お昼はお肉を!と意気込んでいたのですが、タイミング悪くお目当てのお店が到着直後に満席になり食べ逃し…悔しい…。
近くのリストランテ・ヴァレンティノさんでパスタランチとなりました。パスタはもちろん、新鮮お野菜を使ったビュッフェのサラダやスープが美味しかった!

白いボロネーゼ

山形って城下町になっててで見所がぎゅっと詰まった街なんですね。
お昼までで4ヶ所ほど回りましたがこの時点でたぶん10kmも走ってない。
わざわざ新幹線で自転車持ってきたのにゆるポタすぎる(笑)

「うちらめっちゃ観光してるねwww」
「明日頑張るからいいんですw」

なんて笑っていたのも束の間。最後にしっかり走ります!

ヒルクライムルートでゲストハウスまで!

たっぷり観光を楽しんだあとは、朝日町にあるお宿まで。山を避けて遠回りしてのルートもありますが、時間はたっぷりあったのでヒルクライムルートに突っ込みました!

ちなみにちゃんと友人には確認入れてます。

「沼とか池とかゴルフ場とかあって登りそうな雰囲気の道と迂回する平坦ルートとどっちがいいですか?」
「せっかくだから登ろう!」

合意を得た上でゴルフ場の横を通り、玉虫沼という大きい沼に向かうルートに向かいます。
ゴルフクラブってだいたい高いところにあるので登るだろうなぁとは思っていましたが、初っ端から結構登るぞ…
1kmも登らないうちにこの景色ですよ!

コスパ最高な景色

山形では少し山の方に上がるだけでまだ桜がキレイに咲いていました。
桜を追いかけて東北へ来たのは初めてだったので楽しい!今年は桜が長く楽しめて幸せです。

この辺で登り終わりかと思ったのは幻でした

玉虫沼まで行くと沼を囲うように桜が咲いていました!!日が落ちてきて水がくすんでしまいましたが、日が高いうちならもっと綺麗だったでしょうなぁ。

湖の周りにぐるっと桜!

前半のつづらの後が長かったせいか、4kmくらいの登りが思ったよりも長く感じました…。
ヒルクライムを終えたあとは宿の近くのりんご温泉へ。
珍しいモール温泉でちょっと変わった臭い。リンゴの浮いた湯船でお肌ツルツルになってきました!

りんご温泉

お宿はゲストハウス「だいちゃんファーム」

宿は直前に民泊予約サイトで予約した朝日町のゲストハウス。
りんご温泉の近く、最上川沿いのリンゴ農家さんのお宅です。
お宿に着くと明るいお母さんが丁寧に迎え入れてくれました。
夕飯は山菜の天ぷら、手作りピザにお芋たっぷりの味噌汁と、山形の美味しいモノをたくさんいただきました。山菜はなんと94歳のお婆ちゃんが揚げてくれました!年齢を感じさせずシャンとしててお元気!

お婆ちゃんの揚げてくれた山菜

手作りピザ

お惣菜もたくさん

ご飯は他のお客さんとお母さん達と一緒に食卓を囲むスタイルです。
たくさんお話して楽しいひとときでした。

2日目 蔵王エコーラインアタック!

2日目は蔵王へのアタック!
この日の宿は宮城側にとってあるので私たちには蔵王を乗り越える以外の選択肢はありません。
まずは蔵王の麓まで40km近くの道のり。
前日行ったヒルクライムルートは避け、ほぼ平坦路。信号が少ないのであっという間に到着しました。

道中の最上川!

山形では360度山に囲まれているのですが、その中でも一際高く存在感のある蔵王。
道中ずーっと姿が見えていたのですが、その迫力に登る前から圧倒されます。
麓と中腹、山頂とで山の色が全然ちがう。

こ、これを登るのか…

「待ってろよ蔵王ーーー!」

と動かぬ山に啖呵を切りながらスタート地点の交差点に到着。
ここから約25kmの道のりです。
こういう長い山のコースってだいたい序盤はゆるいじゃないですか。
平均6%とかでも最初は2%であとから10%超えてくるとかよくあるじゃないですか。

最初っからぐんぐん登っとる…。

後でコースプロフィールを見てみると、25kmで1500m近く上がるんですよね。都民の森なんてもんじゃないし富士ヒルコースより全然キツイ。
斜度はだいたい一定な印象で、8-9%をよく見ました。どうして平均5%と言えるのか首をかしげるばかりです。

序盤の1/3は、棚田が広がる田園風景。
残念ながらまだ水は張っておらず、田んぼ仕事始めたばかりと言ったところ。
のどかな景色が広がります。

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ここでも満開の桜!

桜が並ぶコーナーを通り過ぎしばらくすると、何やら地面の白いところが…。

え、なんか白いとこから斜度折れてない?目の錯覚?急にグンって上がってるんですけど…!

斜度を見ると14%くらいありました。荷物多いので10%以上になると全然踏み込めないぞ…!しかも地味に長い!
地元の方はホワイトロックと呼んでいるそうです。名付けたくなる気持ち分かります。

ホワイトロックを超えると、牧場併設のアイス屋さんマウンテンファームが見えました!これは止まるしかない!

看板犬のウシくんが出迎えてくれます

アイス美味い!

アイス屋さんでやっと1/3経過と言ったところです。友人は既に死にそうな顔してる。
でもここで引き返す訳には行かない!次は8km先の坊平高原を目指します。

走り始めるとすぐにこんな青看板が。
ここで衝撃的なことに気づきます。

エコーライン1.8km先…?

まだエコーライン入ってなかった!!!!
地図で見るとイマイチどこからなのか分からなかったんですが、ここまで結構登ってきたのに始まってなかったショックで笑えてくる。

中腹区間は桜のような色味のある植物は消え、静かな森林地帯。ワインディングは大きなカーブを描きながらどんどん山の奥へと進んでいきます。

ワインディング大きい

坊平高原はキャンプ場やコテージが集まっていてカフェやパン屋さんがあるのですが、残念ながらGWに空いているお店はありません。

途中にあったレストハウスを逃すと補給できない!!ちなみに山頂にもご飯物はないので注意。

しかしこんな時のために、私達はゲストハウスのお母さんにおにぎりを持たせて貰っていたのでした。(サコッシュにおにぎり入れて登ったのはじめて)
お母さんありがとう。塩分がしみる。

命の塩むすび

ちなみに友人は補給用にとりんごを丸ごと頂いていました(私はアレルギーなのでNG)。
サコッシュにリンゴとおにぎりを詰めてのヒルクライムです。

さて、残りは8kmくらい。あとちょっとだー!
とは言え短い峠1個分以上あるので休憩挟みながら行きました。休憩ポイントないけど絶景ポイントはあります。

進んで行くと、徐々に道の脇に雪が目立ち始めます。
だんだんと高くなる雪!
だんだんと落ちてくる気温!!!

見慣れない感じのワインディング

だんだん木が低くなってきた

ひんやりした風を感じながら登って行きます。
雪の壁らしきところが出てきますが、雪の壁と言うには低いんですよね。本当に雪の壁はあるんだろうか?と不安になる。

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汚めの雪の壁

更に登って行くと山がどんどん近くなって、地上とは違う景色にただただ「すごいー」と感嘆の声をあげていました。

山が近い!

ロープウェイが少し見えてきた

開けた景色の中をしばらく進むと、ロープウェイや山頂の神社が見え始め、やっとロープウェイ乗り場に到着!!
ロープウェイ乗り場付近では、雪の壁が高く高く積み上がっていました!
おおおー!これは感動!!

これが撮りたかった

せっかく登りきったのでロープウェイでお釜を覗きに行ってみます。

登ったとこから見える景色はこう!お釜…見えない!

ここに来て焦らされる

道は全体的に砂利道になっていて、お釜の近くには雪も積もっています。ちゃんと覗けるところまで行くのは大変そう…。
そもそもどこからお釜が見えるのか不安だったので、お釜方面から来た人に聞いてみます。

「ここ降りたらお釜見えますか?」
「見えるけど……内緒☆

内緒とはwww気になる発言にうろたえつつも、見えるそうなので砂利道を下って行きます。とは言えビンディングなので途中まで。

今日一ツラい道

やっとの思いで覗いたお釜は、氷と雪で閉ざされておりました。
こういうことか…。

白いお釜

でもお釜の周りの「この世の果て」感をしっかり味わえました。人が踏み入れてはいけないような、壮大な景色。…ビンディングでは尚更踏み入れられなかった…。

お釜周辺の景色

あまり長居すると暗くなってしまう&冷えてしまうのでお釜を見たら早々に退散!
身体が冷えてしまったのでロープウェイ乗り場で温かい玉こんにゃくを食べます。

味しみしみの玉こんにゃく

多少お菓子なども売ってますが他に食べ物はありません…カ、カロリーが欲しい!玉こんにゃくは美味しいけど!けど!ゼロカロリー!

蔵王に行く際は補給食を忘れずに行ってくださいね!

宮城側ダウンヒル、今日の宿まで!

さて、宮城側へのダウンヒルですが…結構大変でした。
ロープウェイも運行時間終わりお釜への有料道路も閉まる時間なのに車の渋滞がすごい!みんな雪の回廊だけ見に来たんでしょうか??

一番雪壁が高かったあたり

ちなみに雪の回廊は宮城側の方が高く、回廊区間が長かったものの、渋滞で撮影どころではありません。

渋滞に気を使いながらも下って行きますが、長いので休憩をはさみつつ。スピード上がっちゃうストレートや似たようなつづらの連続で、下る頃には息切れしていました…こんなに疲れたダウンヒル初めて!!

ダウンヒル終点は大きな鳥居

疲れたものの休憩している時間はあまりありません。いつもならここでカフェ休憩を入れるところですが、日が暮れちゃうし宿のチェックインが遅くなりそうなので先を急ぎます。
キレイな夕日を湖越しに眺め、ひどいクソ坂を登りながらお宿に到着しました。

釜房湖

最終的には115km2100mupくらいのライドになってしまいました。
去年まで獲得標高2000超えたことなかったのに!女子2人旅としては結構な冒険でした!
実は天気予報では2日目も雨の気配がちらほらしていたんですが、この日は晴れ女パワーが炸裂。好天の中ヒルクライムができて奇跡かな!

旅館を改装した民泊へ。

この日のお宿は旅館を改装した民泊。オーナーはカナダ人の方です!
まだまだ改装途中で、ボランティアさんの手を借りながら少しずつ準備をしているところ。
お風呂は元旅館だけあって天然温泉。トトロの家のような昔懐かしい作りのお部屋も楽しめます。

翌日のコースを考えながら眠りにつき、目を覚ますと…ん?この音は…?すぐそばの川…いや、雨だーー!

雨雲レーダーとにらめっこしても止む気配が無い…よし、寝よう。

ぐっすり寝てたらオーナーに起こされました!面目ない。
「掃除あとここだけ!もう少し居るなら下の部屋使っていいよ!」
ありがたや!雨がおさまるまで待たせてとお願いすると、「障子剥がしする?」と。

「するするー!」

とお手伝い。

こびりついた障子紙をどんどん剥がすぞ

ピカピカにしてやりました。
作業はお昼をまたぐ頃だったので、オーナーから差し入れのフルーツ盛り!美味しい!

差し入れのフルーツ盛り

そしてやっぱり雨が止まないのでオーナーに送迎をお願いすると、格安で快く引き受けてくれました。面目ない。

と言うわけで3日目は自転車に乗らず(笑)
前日全くグルメを楽しめなかったので今日はたくさん食べるぞ!
仙台駅で贅沢に3000円の牛タンを食べてやりました!

目の前で焼いてくれます。お腹はもうペコペコ

肉厚!

流石本場の牛タンはジューシーでお肉の味も濃い!

平成最後の旅は最高だった。

平成最後の〜とか正直好きじゃないのですが、気付けば旅程は4/28-30と、まさしく平成最後の旅となりました。

友人と蔵王を振り返ると

「蔵王すごかったね」
「すんごかった!」

中身のない確認を何度もしてしまうほどとにかくすごかった!
ヒルクライムとしても強敵。登ってる間に見る見る変わる景色、山の迫力、頂上の景色、ダウンヒルの過酷さ、どれをとってもすごかった。

そして温かく迎えてくれた民泊も、山形の街並みも印象深くてまた行きたい場所になりました。

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