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チームの結束を強くする!安心して走る為のグループライドの心得まとめ

スポーツ自転車に慣れて来たら、1人で走るより色んな人と走ってみたい思う人も多いはず。
経験者と走ることで走力の向上にもなるし、見知らぬ場所へ行く機会も増えて自転車の趣味がもっと楽しくなってきます。
今回はグループライドの注意点やコツをまとめてみました。

走行時の注意点としてはこちらの記事とも重複するところがあるので是非参考にしてみてください。
長時間ライドで気をつけたいポイント
初心者必読!実用ハンドサイン
持ってますか?エマージェンシーカード

出来ることできないこと、安全意識を共有する

初めましての方と走るときには、相手に迷惑をかけないように「着いていかなきゃ」「待たせないようにしなきゃ」と自分が無理をする方向に意識が向いてしまいがち。無理をするとハンガーノックや事故のリスクも上がるので、無理をしなくてもいいように自分の出来ない事を伝えてしまう方が相手も安心して走れます。

特に初心者さんは、ハンドサインに慣れていないならフォローをお願いする、走行中の水分補給に慣れていなかったらこまめな休憩を入れてもらうなど、遠慮なくお願いしてしまいましょう。誰もが通る道なので、決して迷惑な事ではありません。

また、自分が疲れないで走れる速度を把握して伝えておくと相手もペースを掴みやすいです。
例えば「巡航26km/hくらいだったら100kmくらい走れます。」と具体的に分かれば、コースも考えやすく色んな所に連れて行ってもらえるようになります。
サイコンは、自分の無理ない速度と距離を測るために便利なアイテムなので、初心者さんでも持っておくといいですよ。

自転車自体には慣れている人も、無理せずにできない事を共有する考えは同じです。特に熱中症を起こしやすい夏場や疲れが溜まっているときは要注意。頭痛や吐き気などの体調の変化を感じたら、我慢して動けなくなる前に申告するようにしましょう。

「仕事が忙しくて疲れてるから今日はあんまり走れないかも」なんて会話も、何もなければローディーの詐欺発言あるあるですが、本当に調子の悪いときにはこの一言が効いてきたりします。

普段から仲間同士で声をかけ合って、無理をさせない意識作りが一番大事かもしれませんね。
交通ルールや安全な乗り方、保険の事など、普段から話し合えると安心して走れるいいチームになっていきます。

保険証、エマージェンシーカードを持っておく

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万が一に備えて、エマージェンシーカードの携帯をお勧めします。ネット上で集った仲間同士で走る場合には、お互いの本名も分からない場合がほとんど。事故があった時には本名や緊急の連絡先が分からないと不便です。保険会社の連絡先なども一緒に書いておくと、事故対応がスムーズですよね。

エマージェンシーカードの種類やテンプレートについてはこちらの記事も参考にしてみてください。

また、ライド中に事故や落車をした時には自宅から離れた場所での病院に診てもらうことになります。保険証も常に持っておくようにしましょう。原則的には保険証のコピーは利用できないそうなので、面倒でも保険証本体を持っておく必要があります。

ちょうどいい車間距離で走ろう

複数人で隊列を作る時には、車間距離を詰めるのがセオリーです。
というのも、ドラフティングと言って高速で走ると後ろの人を引っ張る力が働くので、楽に走れるようになるんです。
向かい風の時には風よけにもなるので、走力に自信のない人は前の人から離れないようにして走ると楽に走れます。

ドラフティングの効果は車間距離が近いほど強くなり、1mくらいまで効果があると言われています。
とは言え不慣れなうち車輪をくっつけるなんて怖いですよね。
また、市街地では急停止のリスクも多いので無理に車間を詰める必要はありません。

慣れないうちは前の人のホイールに対して自分のホイールが一直線にならないようズラしてみると怖さが減りますよ。
車間距離を取りすぎると「付いてこれてない」と思われて余計な心配を生んだり全体のスピードが落ちてしまうので、「車間距離を詰めるのは怖い」と事前に伝えておきましょう。

※一緒に走るグループやイベント参加者同士では車間距離を詰めるのは暗黙の了解が得られていると考えてOK。しかし、車間距離を詰めると前の人が急ブレーキをかけた時に追突する可能性があり、見知らぬ人の後ろに勝手に入るのはマナー違反なので気をつけましょう。

ハンドサインを出そう

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多人数で走るときにはハンドサインを出してコミュニケーションをとります。
詳しくはこちらの記事でも書いていますが、無理に出す必要はありません。
ただ、ハンドサインがあると車間距離を詰めたグループでもスムーズに走行できるので慣れていくようにしましょう。

ちょっと注意なのが、グローブからウェアまで真っ黒なコーデ。
真っ黒コーデはカッコいいんですけど、コレって結構見辛いんです。
反射素材を使用していたり、2色以上使った配色のものを選ぶと車にも後続の人や車にも見やすくなりますよ。

隊列は4人までを目安に、合図は早め!

隊列が長くなると、並走する車に迷惑がられるばかりか、走行中の危険も高まります。

隊列の後方では、信号が見えなくなりハンドサインが頼りになってきますが、人数が増えるとサインのタイムラグがどんどん増えて行くんです。後方の人にサインが届く頃には急ブレーキをしなければならない場合も。

人数が多くなる時には、グループを分割してコンパクトなグループで動けるようにしましょう。
信号待ちが多い都内では、グループの間隔をちょっと空けたところですぐに追いついてしまうので、思い切って出発時間をズラすようにしてください。

また、人数が多いときにはハンドサインを早めに出したり、減速と停止を使い分ける事で走りやすさがグッと上がります。

緊急の時はとにかく声を出す!

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人数が多くなるとハンドサインの伝達に時間がかかるのは先程書いたとおり。緊急の場合や後方からの伝達の場合などではハンドサインよりも声を出してしまいましょう。

よくあるのは信号が赤に変わりそうな時。
先頭が渡り始めた後に黄色に変わってしまった場合などは、止まろうか咄嗟の判断に悩みます。後ろには急げば行けると思っている方もいるかもしれないので、止まるときには「止まりまーす」「停止ー」と声を出しましょう。
この時、前を向いたままだと後方に声が届きにくいので、余裕があれば後ろを向いて伝えてあげると◎

また、サイクリングロードを走る時などには、歩行者が多すぎてなかなか進めない事もあります。
スピードを出したまま無理矢理すり抜けるのはかなり危険。歩行者の方は後ろから来る自転車に気づかずフラフラと横に移動する場合もありますし、複数人で道を塞いでしまっている場合もあります。

そんな時は、「自転車通ります」「すみません道をあけてください」など一言声をかけるようにしましょう。また、道を開けてくれたらお礼の言葉をかけるとお互い気持ちよく走れますね。

他にも、小さい子が多い場合に「子供いまーす」とか、後方から車が来る場合に「車きまーす」など、お互いに声を掛け合って事故防止や自転車マナーの向上を心掛けましょう。

並走には注意

誰かと一緒に走るときはついつい並走してお話しがち。広いサイクリングロードなどでは問題無い場合もありますが、会話をしていると集中力が落ちてしまうので歩行者や路上の障害物に気付きにくくなります。
並走したい時は視線は変えず周りへの注意は怠らないように十分に気を付けてください。

もちろん公道での並走はNGですよ!

一番後ろもキーマン!隊列の役割について

先頭の人はかなり気を使って走らないといけないのは想像しやすいと思いますが、実は一番後ろの人も結構大事なポジションです。

後方からの車を教えてあげる時もそうですが、例えば路上駐車の車を避ける時。
先頭は割と前に集中して走っているので、後方を確認するタイミングが遅くなります。
そんな時に後方の人が早めに後方確認をして車に合図を出してあげると、車も早めに反応出来て安心して走れます。

先頭には道に慣れていて周囲に気を配りながら咄嗟の判断ができる人、後方にはみんなの様子を見ながら背後にも気を配れる人が適しています。

先頭も後方もある程度経験のある方が務める事が多いので、「私は遅いから一番後ろで」と言うのは実は遠慮になっていないんです。後方だと視界も狭くなるしドラフティング効果も落ちるので、自信のない人や女性は先頭の後ろ〜真ん中あたりに入れてもらうようにしましょう。

女性と走るときには

女性の方がバイクコントロールがうまくなかったり体幹が弱いために転倒してしまうケースが多い気がします。
ちょっとした擦り傷くらいなら、男性だったらほっといてもいいんですが(笑)
転倒した事にびっくりして軽くパニックになってしまう方もいます。まずは路肩や歩道の安全なところに移動して、落ち着くまで待ってあげてください。

ここまで読んでくれた男性の方が居たら、「ハンドサインとか普通にできるでしょ?」「車間詰められないってどういうこと?」「ちょっとくらい転んでも平気でしょ?」って思ってしまうかもしれません。しかし実際に初心者だった私が初心者の女性と走って感じた目線では、女性には出来ないこと・怖いことがいっぱいあるんです。

それでも自転車を楽しみたいと思っている方に、アドバイスはしても無理に強制したりはしないであげてくださいね。

面倒くさいな、もしくは迷惑をかけそうだなと思われるかもしれませんが、その分他でカバーできる部分もあるはずです。
今回紹介したように積極的に声を出したり、気遣いのし合える雰囲気を作るのも女性の得意分野。
ライド企画や行きたい場所、良さそうなお店をピックアップするのも役に立てるところです。
苦手なところはカバーし合って、いい関係を築いていきましょう。

帰宅連絡もしてね

最後に、無事帰宅したら帰宅連絡を忘れずに。
無事を確認し合うところまでがライドです!

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