自由取得の夏季休暇。今年は夏季休暇を取るたびに台風が私の休日を潰しに来て何もできずにいましたが、最後の望みをかけて9/20(木)から9/22(土)まで遊び尽くしました!
いつもの千葉ライドではありますが今回はほぼ女子二人旅。さらに雨にも振られ貴重な体験となりました。
土砂降りの千葉ライド
9/20(木)は湘南国際村でプライベートのヒルクライム講習に参加。基本フォームのステップアップから、今までの登り方と全然違うヒルクライムのフォームを教わりすごく身になる講習でした。
しかし夕方からの雨予報のはずが、午前中からすでに降り始めておる。。
おしりが冷たくなりながらも、「このぐらいの雨なら!」と最後まで講習を続けていただきました。
美味しいランチを食べ、ここからは友人と女子二人旅。天気予報通りなら降られても小雨、どうにかやり過ごせるだろうと強行し、東京湾フェリーへ。
雨は小降りからやや強くなって来る上、登りばっかりの三浦半島に憎しみが絶えません。
びしょびしょでフェリー乗り場に辿り着き、このままではフェリーのふかふかソファに座れないとタオルを探すも、売店には扱いがなく断念。荷物減らすのにタオル持ってこなかったので辛い。寒い。
タオルを諦めるとちょうどよく乗船が始まったのでフェリーに乗り込みます。
売店入り口にはチーバくんのグッズコーナーが充実!期待を込めて覗き込むとチーバくんタオルがたくさん!やはりあった!しかもかわいい!
チーバくん救いの神!
と、なぜかタオル如きで大興奮。
かわいいので手ぬぐいも買ってしまいました。
水分と砂を払っている間にあっという間に金谷に到着。三浦半島から距離はそんなに離れていないので、東京湾を越えてもやはり降り続ける雨。
もう進むしかないと強行します。
大分濡れてしまったので輪行の選択肢も取りづらい。
そしてびしょびしょなのでもうどうでも良くなってきた。
どうでも良くなってきたのでいっそ寄り道もします。灯籠坂大師の切通トンネルへ。びしょ濡れでも風情あるトンネルです。
お天気だときれいな場所です。朝日が射す時は金色のトンネルになるらしいですよ。
しばらく進むとさらに雨が強くなり、着ていたウインドブレーカーは水を吸って肌にべったり。
そこでふと気付きます。
「あれ、カッパ買えばよかったのでは?」
「それだ!カッパを買おう!もうビシャビシャだけど温かくなるはず!」
もはや雨を凌ぐ道具ではなく身体を蒸して温める道具としてカッパを求める。
しかしなぜ思いつかなかったんだろう。フェリー乗船前に買えたよね。チーバくんタオルに救われてる場合じゃなかった。。とおかしくなった思考を省みながらコンビニに寄ります。
びしょ濡れで水を滴らせながら暖かい飲み物とカッパを購入する私。
それを見た地元のおじさんが訝しげに見ながら心配して声をかけてくれました。
「大丈夫か?乗せてってあげたいけど自転車じゃなぁ。タオルあるか?これ使いな。」
と未使用のタオルを2組くれました。
優しさが沁みる!!
おじさん軽トラだったら無理矢理にでも攫われる勢いでしたw
店員さんたちも心配してくれ、人の優しさに元気を取り戻す!
カッパを着て走り出すと、身体の冷えも治まり快適です。マジで何で思いつかなかったんだろう。
しかし無情にも強くなる雨。
土砂降りになるともう笑いが込み上げて来ます。雨の中ブレーキは効かないけどタイヤの抵抗が無くなり転がる転がる。
ちょっとの登りなら全く気にならずすいすい走ります。楽しくなってきた。
途中ダンプの拭き上げる水しぶきに目を痛めたりとアクシデントはありつつ、どうにか目的地の木更津まで走りきりました。
結局この日は講習含め80kmくらい走り私の実家にお泊まり。タイヤが転がるので脚は疲れなかったけど身体が疲れたー!
雨後の緊急メンテ
夜はびしょびしょで戦った自転車の労りタイム。
雑巾で拭いて水置換性のオイルを指しまくり、サドルを外して水抜きをしておきました。
びしゃびしゃの靴も運良く置いてあった靴乾燥機ですぐ乾いた!
荷物はrowlowのサドルバッグをリュックにして背負っていたのですが、防水スプレーをかけておいたのもあってか、多少しっとりした程度。泥もほとんどつかずにきれいなままでした!感動!
浸水したのは非防水の自転車用財布にゃ〜ポーチ、そして安物ライト。財布の中身は水浸し、ライトは故障してしまいました。
ライトは一応生活防水だったはずですが充電口のゴム蓋が全然締まらないんです。。しかも逆さまに使ってたのでそりゃ壊れるわ。
逆さにせず、充電口をビニテで巻いておけば無事だったかもしれません。
南総堪能ポタリング
雨予報が消えない金曜日。
土曜日に仲間と合流の約束をしていた関係で富浦に宿を予約していたので、雨予報が消えずとも無理矢理旅を続けます。
とは言え小雨が降り続くので、家の人に途中まで車で送ってもらいました。感謝。
この時に「どうせ捨てるから」ともらったバスタオルが後に大活躍するとは。。
宿に行くにも早すぎる時間だったので、高速出口近くの道の駅枇杷倶楽部で雨が止むまで待機。
道の駅内には広い休憩スペースやカフェがあり、時間を潰すには最高です。
三角屋根を中から見ると階段が続いていたのですが、立ち入り禁止でした。残念。めちゃくちゃ登りたかった。
カフェはモーニングメニューもあっていい感じ。きれいなお花が彩る庭園を眺めながら美味しい珈琲がいただけます。
晴れてたらオープンテラスも使えて最高に気持ちよさそう。
そう晴れてたら。。
残念な天気を思うとなぜか無性にホットケーキが食べたくなりお昼まで時間も無いのにホットケーキ食べる私。後にすごく後悔するけど久々にホットケーキ食べたかったんだ。。。コーヒーもちゃんと豆から淹れてくれて美味しかったです。
しばしお土産を見てはしゃいだ後外に出てみると、道路の反対側に綺麗な建物を発見し暇つぶしに行ってみました。
とみうら元気倶楽部という地元交流施設なのですが、なんと無料の足湯が!
屋内の広い足湯で、ベンチもあるし石床なので足を汚さず靴下脱げるし快適でした。
普通のお風呂も660円で入れるようです。地元の人は半額で利用できるのいいなぁ。住みたい。
平日の午前中ともあって人が全っ然いなくて貸切状態。
窓越しに外の景色も見れてすごく気持ち良かったです。目立たない施設ですがオススメスポット。
しばらく道の駅を堪能したあとランチを食べにまたカフェに。
名物のびわカレーをたべました。
びわの甘味が美味しいー!
雨がおさまったところでいったん荷物を置きに宿まで走ります。宿までは数キロ。
もらったバスタオルを自転車に巻きつけいざ出発。すごく間抜けだ。。
道中にはイカメンチの人気店が見えたのですがさすがにお腹いっぱいで立ち寄れず。
ホットケーキを食べなければ食べれたな。
宿までの短い距離ですが普通の道もつまらないのでショートカットすると、なんとも雰囲気のいい隧道発見!千葉海沿いの小道はエモくて楽しい。
そこからこの日泊まる聖山荘までの道のりもエモかった。看板通りに進むと、斜度はちょっとずつ上がるし、道も狭くなって「どこに連れて行かれるんだろう」感がある。
宿の入り口から見える蔵とか謎の自販機とかエモいんですが、横の小道も素敵でした。どこに辿り着くんだろう。。。
宿に着くとおじいちゃん、おばちゃん達が出迎えてくれ、「あらあら、女の子2人で?若いっていいわねぇ」と言われてしまいました。
そんなに若くない(汗
チェックイン時間より早くても気にする様子なく迎え入れてくれ、親戚の家に帰ったような暖かい雰囲気に和みます。
そういえば思い返すとすごく雑なチェックインでした。名乗っただけだった…。
ひとまず荷物を置かせてもらい、またポタリングに繰り出します。
宿からすぐの海を見たり、崖観音さんを見たり。
館山までもそう遠くないので足を伸ばしてみると、途中でポツポツと雨が!!!
今日はもう濡れたくなかったのにどっぷり濡れてしまいました。
途中で休憩しても良かったのですが雨に慣れてしまったのでいっそ渚の駅まで行って休憩。
物産館やらはまぁ普通だなーと思ってたのですが、隣の渚の博物館が良さげでした!
入ると無料で大きな生簀が観れるw水族館じゃん!
さかなクンのイラストや愛用品を展示したさかなクンギャラリーもあるようです。※改装中で見れず
施設隣には夕日桟橋という長〜い桟橋があって、自転車で行くとすごく気持ちいいです。タンデム自転車のレンタルしても楽しそう。
少し休むと雨がやんだので、せっかくだから館山城へ。
むしろ館山城入り口の里見茶屋さんへ!!
8種類のおだんごが食べ比べできるセットをいただきました。
これ、2人で食べれるようにお茶2組のセットもあるんです。これで800円は安すぎるのでは。
おだんごは注文後にあんを塗ってくれます。
不思議と、舌が触れた瞬間に美味さがわかって身悶える。
ずんだ餡は「あれ?ずんだってもっと癖がないっけ?」と疑問が湧き上がるほど軽やかで食べやすいし、はちみつ白あんはクリーミーでとろける。
黒ごまも粗めの摺り具合が絶妙で食べやすい。みたらしは富津の醤油蔵の旨味の強い醤油を使っていて、焼いたおもちがふわふわにほどける。
ピーナッツ団子もピーナッツ好きにはたまらん濃厚なお味。
こしあん、つぶあんもいい塩梅で、もう、全部美味しい。
お腹いっぱいだった事も忘れて食べきりましました。館山まで足を伸ばす価値のある美味しさです。
館山城の入口からお城までは坂を歩かなくてはならないのですが、頂上の絶景は素晴らしかった。
館山の海は本当に青くて、海岸沿いは濁っていたけど沖の方は青みがかっていました。日差しが当たっているのか白く光るところもあってキレイ。雨上がりでドラマチックな景色でした。
確実にカロリー過多なので軽く流してこの日は終了です。
この日も緊急メンテ。
またしても残念なほどに自転車が汚れてしまったのでドラッグストアでメンテ用品に使えそうなものを揃え、ブレーキ周りなどに詰まった砂をできる限り落とします。
聖山荘さんは建物の間にトタン屋根のあるスペースがあり、そこに自転車を置かせてもらいました。早朝の雨も防げてメンテもしやすく助かった!
洗濯スペースのようで、前日乾かし忘れていた輪行袋も干させていただきました。
ちなみにモンベルのコンパクトリンコウバッグは撥水性が良くすぐ乾きましたが中に入れてたスプロケカバーは全く乾かず。
メンテは友人の自転車と1台ずつ二人がかりで取り掛かります(笑)楽しくて効率良い!
バスタオルを1枚敷き、もう1枚で拭く。バスタオル大活躍。
メンテ用品として購入したのは歯ブラシと障子用の刷毛です。田舎はデフォで売ってるアイテム。
刷毛は柔らかい動物の毛で、毛足が長く範囲も広いのでざっとフレームの砂を落とすのに大活躍しました。持って帰ってメンテに使おう。
野外に置くので念のためバスタオルでチェーン付近を覆って終了しました。
自転車乗りにオススメ。格安&豪華すぎるご飯の聖山荘
聖山荘さんの宿泊料金は7000円。素泊まりだと4000円くらいです。
南房総はリゾート地が多く宿泊費の高い宿も多いのですが富浦のあたりは民宿が多いので宿泊費を削りたい方にはオススメ。
前述の通り奥まった立地で盗難も怖くないし、自転車を置くスペースにも困りません。
それなりに年季の入った建物ということで設備が綺麗じゃないとという方にはオススメできませんが、部屋はかなり広かったです。6畳が二間くっついてた。。雑魚寝で10人くらい寝れる。。。
そしてお料理。宿泊料金に朝晩のご飯代も含まれるのですが、夜はお刺身、煮魚、鶏肉のサラダ、天ぷらなどなどとにかく品数が多い!
ご飯はおそらく千葉県産のツヤツヤしたあま〜いお米がおひつで出てきます。ご飯だけでも結構贅沢。
どれも全部美味しくて、お昼から食べ過ぎてはち切れそうなお腹を押してでも食べきりました。
朝ごはんも目玉焼きとサラダ、納豆、焼き魚までついてお腹いっぱいすぎる!
口コミを見て楽しみにしていたのですが予想を超える美味しさでした!
ガチ練房総大周回。
最終日の土曜日。この日も雨がやや怪しかったのものまぁ小雨だろうと強行です。
道の駅三芳村 鄙の里(ひなのさと)に集合し、そこから房総大周回という、最強のホビーレーサー沖縄覇者の高岡さんが練習に来るという練習コースに挑みました。
とは言え途中合流の仲間が渋滞で遅れているため道の駅でしばしまったり。
揺れる椅子から田園風景を見ながらぼーっとしていました。揺れる椅子最高すぎる。
アイスやらコーヒーやら飲んで待っていると、仲間達が到着。早速走り出します。
しかし!しかし!!
出発した瞬間に降り出す雨!嘘みたいに真っ白な雨がこちらに向かって来るのが見えました。。
普通にばしゃばしゃに降られる(笑)
道の駅から向かうとコースのスタート地点から1/4ほどのところに出るので、残り4/3ほどを軽く流しながら向かいます。
流しながらと言えど斜度上がったり下りになると普通に千切られる。。私が迷子にならないようちゃんとエスコートしてくれたのに一回じゃ覚えられなかった。。すまぬ。。。
コースはおおよそ20km400mUPくらい。ダムへ向かう山道もあり信号は2箇所のみでノンストップ。車もほとんど来ません。練習に来る人たちはそれを何周もするらしい。。。
ルートラボを見るとわかる通り、ダムが3つもあるコース。アップダウンが多く、10%前後の斜度になることも。最大で15%くらいも出て来た気がします。
ちなみに尾根幹のやばいやつと聞いてましたが私は尾根幹の方が嫌いですw
千葉には低い山しかなく、有名な鹿野山も大垂水峠と同じくらいの高さしかないのですが、雲がすごい!
山の上の方はほとんど雲で見えず、山から立ち上がる靄が低山とは思えない景色を作っていました。
田んぼと彼岸花もきれいでしたよ!
予定では男性陣は4周くらいするつもりだったようですが、雨で体が冷えたりパンクしたりで2周で終了。
雨&途中迷いながらで1h切れたので、次晴れた時にタイム縮めてみたいものです。
最後に道の駅に戻り人気店BINGOの巨大ハンバーガーを食べました。ちなみにこれで小さい方。一番大きいのは更に2周りくらい巨大です。
焼きたてのバンズ、肉感ぎっちりのハンバーガーはめちゃくちゃ美味しくて、ご褒美には最高でした!!
どしゃぶりライドの反省点
雨が降る時ウインドブレーカーでは足りない。
スピードプレイはちゃんとメンテしないと錆びる。
輪行袋やライトも防水対策したい。
見た目重視のお財布ポーチはゆるポタ用。
そもそも強行はよくないw
反省点は考えれば当たり前すぎる事なのですが走ってみないと気づけませんでした。
ただ、雨でホイールが転がる感じはすごく楽しかったし、何かが強くなった気がするので悪天候レースの怖さも減りました!
たまにはこんなライドもいい思い出になりました。
とは言え一緒に水浸しになってくれる仲間ありきですね。